不動産売却前の訪問査定とは？注意点と事前準備について解説

不動産売却する際にもっとも気になるのが「どのくらいの価格で売れるのか？」といった疑問ではないでしょうか。
売却価格を知るには、まずは不動産会社に査定を依頼し、実際に建物の状態などを調査・確認することにより売却価格に近い金額を知ることができます。
そこで、訪問査定とはなにか、訪問査定がおすすめな理由や注意点、また事前準備について解説します。
大阪市で不動産売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

不動産売却前に知っておきたい訪問査定とは？机上査定との違い

不動産を売却する際は、不動産会社に査定依頼をおこなうのが一般的です。
この査定には、「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。
ここでは、訪問査定とはどのような査定方法なのか、また机上査定との違いについて解説します。

訪問査定とは

訪問査定は実査定とも呼ばれ、実際に売却予定の不動産を訪問して、建物の状態や土地の状況、周辺環境などを確認してから査定額を算出する方法です。
不動産の情報が記載された書類だけでなく訪問して調査・確認するため、精度の高い査定額が期待できます。
訪問査定でチェックされるポイントは「築年数」「間取り」「利便性」「周辺環境」です。
そのほかにも、一戸建てであれば「外壁」、マンションであれば「共有部分」、土地であれば「形状」が査定時に評価されます。
なお、訪問査定は無料で、査定結果が算出される期間はおよそ7～10日程度です。

机上査定との違い

前述したように、訪問査定以外のもう1つの査定方法が「机上査定」です。
机上査定とは、不動産のデータを参考に査定額を算出する方法で「簡易査定」と呼ばれることもあります。
不動産の立地条件、路線価、類似物件の取引事例、景気の動向などが査定額の根拠となります。
訪問査定との大きな違いは、現地調査がなく不動産のデータのみで算出される点です。
そのため机上査定は、査定依頼から数日で結果がわかるため、おおよその相場が知りたいといった場合には良いでしょう。
ただし訪問査定と異なり、正確さに欠ける点に注意が必要です。
実際に現地を見て判断しているわけではないため、実際の売却価格と大きくズレが生じる可能性があります。
なお、机上査定も訪問査定と同様に費用はかかりません。
また、たとえ査定後に不動産会社に仲介を依頼しなかった場合でも、費用を請求することは一切ありません。

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不動産売却で訪問査定がおすすめな理由と注意点

おおまかな相場が知りたい場合は机上査定でも良いですが、前向きに不動産売却を考えているのであれば訪問査定がおすすめです。
ここでは、訪問査定がおすすめな理由と訪問査定を受ける際の注意点を解説します。

訪問査定がおすすめな理由

机上査定よりも訪問査定がおすすめな理由は以下の2つが挙げられます。

• 正確な査定額が出るから
• どのみち訪問査定を受けることになるから

訪問査定は、不動産のデータだけでなく、実際に訪問して日当たりや建物の劣化状態、周辺環境などを確認します。
とくに一戸建ての場合は個別性が高いため、机上査定のみで判断するだけでは正確な金額の算出は難しいでしょう。
訪問査定であれば、査定額に影響する独自の要素を盛り込むため、売却相場に近い金額を算出することが可能です。
このように、訪問査定は精度の高い査定額を算出できるため机上査定よりもおすすめといえます。
また、不動産売却を進めるのであれば、どのみち訪問査定を受けることになります。
不動産を売り出す際は、正確な価値がわからなければ売却を進めることはできません。
そのため、事前調査は不可欠なのです。
したがって不動産売却を本格的に考えているのであれば、初めから訪問査定を選択するのがおすすめです。

訪問査定を受ける際の注意点

訪問査定で正確な相場を算出してもらうためには、以下の2つの点に注意しましょう。

• 物件情報は隠さずに伝える
• 住んでいたからこそわかる情報を伝える

長年住んでいると、建物だけでなく設備も劣化していきます。
そのような設備の故障などマイナス要素がある場合でも、査定時には隠さずに伝えるようにしましょう。
欠陥があるにもかかわらず隠して査定を受けると、正確な査定額が得られないだけでなく、売却時にトラブルに発展してしまう可能性があります。
たとえば、欠陥を隠して買主に売却した場合は、その後発覚した際に「契約不適合責任」に問われることがあります。
契約不適合責任に問われれば、契約解除となったり損害賠償を請求されたりする恐れがあるため注意が必要です。
また、住んでいたからこそわかる情報も伝えるようにしましょう。
たとえば、比較的周辺は静かであることや、生活上便利な施設が多いことなどです。
このような情報がある場合は、積極的に不動産会社にお伝えください。
査定額に反映されるだけでなく、購入時のアピールポイントになり、スムーズな売却が期待できるかもしれません。
このように訪問査定時には、マイナス要素やプラス要素もすべて伝えておくと、より正確な査定額になるでしょう。

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不動産売却時の訪問査定における事前準備について

最後に訪問査定前にやっておくべき事前準備について解説します。

事前準備①必要書類を集める

訪問査定では、より正確に査定額を算出するために、多くの書類を準備しておく必要があります。
必要な書類は以下のとおりです。

• 登記簿謄本や権利書
• 固定資産税納税通知書
• マンションの管理規約、管理費や修繕積立金がわかる資料
• 購入時の図面や資料
• 身分証明書や印鑑証明書・実印

なお、提出書類は依頼する不動産会社ごとに異なります。

事前準備②掃除しておく

訪問査定を受ける際は、事前に一通り掃除をしておくようにしましょう。
とくに、玄関や水回り、バルコニーなど人の目が付きやすいところは、重点的に綺麗にしておくことをおすすめします。

事前準備③売却相場を調べておく

訪問査定によって精度の高い査定額を知ることはできますが、事前に相場を確認しておくと売り出し価格を決める際にスムーズでしょう。
相場を調べるには、不動産取引情報サイトの「レインズマーケットインフォメーション」を利用したり、広告などから類似物件の販売価格を確認してみる方法があります。

事前準備④アピールポイントをまとめておく

訪問査定前には、アピールポイントをまとめておくのもおすすめです。
正確に査定額を算出してもらうには、物件の情報を正しく伝える必要があります。
アピールポイントが多いほど査定額も高くなるでしょう。
たとえば、最寄り駅まで近いことや、近隣に学校や病院、商業施設があると高評価につながりやすいです。
このようなアピールできるポイントがあれば、事前にまとめておくとスムーズに査定が進むでしょう。

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まとめ

不動産売却をおこなう際は、どのくらいの価格で売却できるのかを把握するために「訪問査定」を依頼するのが一般的です。
訪問査定は机上査定と異なり、実際に建物の状態や土地の状況、周辺環境を調査・確認するため、より正確な査定額を知ることができます。
訪問査定前には、事前に必要書類を準備したり売却相場を調べたり、またアピールポイントをまとめておくと良いでしょう。

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