2024-12-24
マイホームを売りたいと考えているものの、近所の方や知り合いには秘密にしたいといった事情がある方も多いでしょう。
販売方法は大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴やメリットが異なるので、適切な方法を選べばスムーズに売買取引を進められます。
こちらの記事では、気付かれずに不動産売却したい方に向けて、媒介契約の選び方と売却活動の流れと売却期間について解説します。
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一般的には、仲介業者と媒介契約を締結して、広告や不動産ポータルサイトへの掲載・内見対応・売買契約の締結・決済と引き渡しなどのサポートをおこなってもらいます。
もしも、近所の方や知り合いにマイホームを売却していると気付かれずに販売活動や手続きを進めたいのであれば仲介業者との契約方法にも気を付けなければなりません。
ここからは、3種類の契約方法の特徴とメリットについて解説します。
一社の仲介業者のみに媒介依頼できる契約方法です。
誰にも気づかれずにマイホームを売りたい方にとって、限られた期間内に販売活動を集中的におこなってもらえるのでスピーディーに購入希望者が見つかる可能性がある点がメリットです。
1度の媒介依頼に対する有効期間は3か月間のみなので、もしも有効期限を過ぎてしまうと依頼者(売主)は、ほかの仲介業者と再契約してしまう可能性があります。
そのため、依頼を受けた仲介業者はどうにか自分のところで購入希望者を見つけて売買取引を成立させて、仲介手数料を受け取ろうと積極的に販売活動をおこなう傾向にあります。
ダラダラと売却期間を伸ばしたくない方にとっては、好都合といえるでしょう。
専属専任媒介契約は1週間に1回以上・専任媒介契約は2週間に1回以上のペースで仲介業者から販売状況の報告を受けられるので、随時情報を把握できます。
契約後は不動産流通機構(レインズ)への登録が義務付けられているので全国の宅地建物取引業社が物件情報をみれる状態になりますが、広告転載不可にすれば外部に流出するリスクは軽減できます。
複数の仲介業者と同時に契約して媒介依頼できる契約方法です。
誰にも気付かれずにマイホームを売りたい方にとって、不動産流通機構(レインズ)への登録が義務化されていない点がメリットになります。
ほかの2種類の契約方法だと、不動産流通機構への登録が必須になるので、全国の宅地建物取引業社が物件情報を閲覧できてしまいます。
登録義務がなければ全国に物件情報が閲覧できる状態を防げるので、目の届く範囲内での販売活動が可能です。
全国的に物件情報が拡散されなければ購入希望者を見つける負担は大きくなりますが、地域に密着した実績豊富な仲介業者を見つけられれば広告に頼らず売買取引に結びつきます。
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近所の方や知人に気付かれずに不動産を売るには、広告やポータルサイトへの掲載は厳禁です。
インターネット広告は地域や年齢などでターゲットが絞られるため、同じエリアに住んでいる方たちの目に入る可能性が高くなります。
ここでは、少し限定的にはなるものの、誰にも気付かれずに売却活動をする流れを3ステップに分けて解説します。
まずは自分の周りに物件を購入したい方がいないかを探してみます。
仲介業者に頼るとなれば不特定多数の第三者に物件情報が開示されますが、自分で買主を見つけられれば売却活動をしている事実が外部に漏れずに済みます。
ただし、近所の人や知人に相談せず一人で買主を見つける作業は難易度が高く、現実的ではありません。
誰がこのエリアで物件を探しているのか把握できなければ、交渉できません。
もしも購入希望者が見つかったとしても、売買取引の契約書や引き渡し時の所有権移転登記の手続きは専門性が高いので、不動産知識のない方同士での取引はリスクを伴います。
周りにマイホームを買いたい意思のある方がいない限りは、ほかの売却方法を検討しましょう。
続いて、個人間売買が現実的ではないと判断したら、信頼性の高い仲介業者を探して媒介契約を結びます。
仲介業者は、売主の物件情報以外にも購入希望者の顧客リストを管理しているので、売主と買主の条件がマッチすればすぐに物件を紹介して内見や売買契約に進める可能性があります。
顧客リストのなかから条件にマッチした方だけに物件情報を共有する方法であれば、必要以上に物件情報が外部へ漏れる心配はありません。
あらかじめ内密に売却活動をおこないたい旨を伝えておけば、最大限に配慮してもらえます。
ただし、限定的な販売活動になるので、顧客リストで物件情報にマッチする方がいなければ買主が見つかるまで時間がかかります。
限定的な売却活動で購入希望者が見つからなかった場合、最終手段として買取を検討しましょう。
買取とは、専門業者が中古物件を安く買い取ったあとにリフォームやリノベーションなどできれいな状態にしてから再販する方法です。
専門業者が提示する一定条件を満たしていて取引価格に納得すれば最短3日から1週間ほどで売買取引が完了します。
一般的な仲介取引や市場相場の60〜80%ほどの価格で取引されるため、手元に入る資金は少なくなりますが、第三者に物件情報を開示する必要がないので誰かに気付かれる心配はありません。
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近所の人や知人に気付かれずに不動産を売るには、広告や宣伝活動をおこなえないので通常よりも売却期間は長くかかると考えたほうが良いでしょう。
インターネットで物件を探してから問い合わせをする方も増えており、中古物件を探しているすべての方が仲介業者の窓口を訪れるわけではありません。
インターネットを使わなければ、近所の方や知人に売却活動している事実を知られるリスクは大幅に減りますが、売却期間が長くなる可能性を理解しておきましょう。
仲介業者と媒介契約を締結して第三者の購入希望者を探す場合、業者選びから引き渡しまでおおよそ3か月〜6か月程度かかると想定します。
仲介業者が管理している顧客リストと物件情報を照らし合わせてマッチする買主がいれば、スムーズに売買取引まで進められます。
しかし、実際には中古物件も多く、優れた物件条件がない限りは時間をかけて購入希望者を探さなければなりません。
広告やポータルサイトへの掲載を避ける場合は、窓口に来る購入希望者のみが対象となるので、6か月以上かかる可能性も覚悟するべきです。
専門業者に直接買い取ってもらう場合、業者選びから引き渡しまでは最短3日〜1週間で済みます。
近所の方や知人には気付かれたくないものの、できるだけ早く物件を売って資金を取得したい特別な事情がある場合は、仲介取引ではなく買取を選択しても良いでしょう。
ただし、買取はリフォームやリノベーションをして再販する前提で取引されるため、修繕費や販売費用を差し引いた金額が取引額として提示されます。
手元に残る資金は減りますが、スピードを重視したい方におすすめです。
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近所の方や知人に気付かれずに不動産を売るには、広告やポータルサイトへの掲載ができないので売却期間が延びたり難易度が高くなったりします。
仲介取引をするのであれば、不動産流通機構への登録義務がない一般媒介契約がおすすめです。
限定的な販売活動で購入希望者が見つからない場合、専門業者に直接買い取ってもらう選択も検討しましょう。