【メリット】不動産売却時にすべきインスペクションとは?メリットや費用を解説

不動産売却時にしておきたいインスペクションとは?メリットや費用を解説

この記事のハイライト
●インスペクションの検査員は「既存住宅状況調査技術者」の資格を持つ一級建築士しかなれない
●インスペクション実施のメリットは、物件の付加価値向上、買主が見つけやすくなる、トラブル防止対策の3つ
●インスペクションでかかる費用の相場は5万円前後

不動産売却時にインスペクションを実施することが、注目を集めているのをご存知ですか。
きっかけは法改正でホームインスペクションの説明が不動産会社に義務付けられたことにあります。
そこで今回は大阪市で不動産売却をサポートする私たちホワイトマルベリーホームが、不動産売却時にしておきたいインスペクションとは何か、メリットと費用についてご説明します。

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不動産売却時にしておきたいインスペクションとは

不動産売却時にしておきたいインスペクションとは

不動産売却時にしておきたいインスペクションとは、資格をもった検査員が中古住宅の調査をおこなうことです。
基礎の鉄筋露出や表面のカビの発生、屋根や外壁の劣化や欠損、軒裏の漏水跡、サッシのがたつきなど、多数の項目を調査します。
またインスペクションとセットになった既存住宅売買瑕疵保険の登場で、安心して中古住宅を購入できる環境が整いました。
既存住宅売買瑕疵保険に加入するためには、保険法人の検査員(一級建築士)によるインスペクションが必須になります。

不動産売却時にインスペクションを実施する目的とは

不動産売却時にインスペクションを活用する目的は、中古住宅の品質向上です。
しかし、インスペクションの信頼性に不安を抱く方もいるでしょう。
例えば検査員のスキルにバラつきはないのだろうか、不動産会社や買主に有利な調査をおこなわないだろうか、調査結果をもとにして、高額なリフォームを請求されないだろうか、といった不安です。
まず、インスペクションはリフォーム会社が自社の工事獲得のためにおこなう検査とは根本的に違います。
インスペクションの検査員には、「既存住宅状況調査技術者」の資格を持つ一級建築士しかなれません。
そのため、検査員ごとのスキルにさほどバラつきがありません。
またインスペクションの検査員はガイドラインを順守しなければならず、不動産会社やリフォーム業者から便宜的な供与を受けてはならないと定められています。
よって公平な立場から、物件の良い部分と問題のある箇所を指摘してくれます。
リフォーム会社の社員が検査員になっているわけではないので、リフォームを勧誘されることもありません。

不動産売却でインスペクションを実施するタイミングとは

売主がインスペクションを実施する場合、不動産会社と媒介契約を締結したタイミングで依頼することになります。
媒介契約締結時に不動産会社からインスペクションのご説明をいたしますので、そのタイミングで依頼しましょう。
一方、買主の場合は、買付証明書を出す際にインスペクションの許可を売主側に申し出ます。
売主から許可が下りれば、インスペクションを依頼する流れになります。

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不動産売却時にインスペクションを実施するメリットとデメリット

不動産売却時にインスペクションを実施するメリットとデメリット

売却する不動産のインスペクションを実施するメリットとデメリットを見ていきましょう。

売却する不動産のインスペクションを実施する3つのメリット

売却する不動産のインスペクションを実施するメリットは、3つあります。
売却する不動産に付加価値をつけることができる
インスペクションの実施により不動産の劣化具合が分かることは、買主への安心感に繋がるという付加価値があります。
またインスペクションにより、築年数のわりに建物の劣化が進んでいないと分かれば、物件価値の向上にも繋がります。
買主の目に留まりやすくなる
中古住宅市場では、売却時期や物件の条件によって買主がなかなか見つからないこともあります。
そんな中でも、インスペクションを実施済みの物件はその安心感から目に留まりやすく、買主が早く見つかる可能性があります。

不動産売却後のトラブル防止になる

不動産の売却では、物件引き渡し後に不具合が発覚してトラブルに発展するケースが多々あります。
事前にインスペクションを実施することで物件の不具合を把握することができるため、引き渡し後のトラブル防止にもなります。
また、インスペクションを受けてもシロアリなどの被害が発覚した場合、修繕しないとインスペクションの合格を得られません。
修繕費用はかかりますが、あとでトラブルになって損害賠償を請求されるより安心でしょう。
ちなみにインスペクションの結果、問題があることが発覚したものの、買主がそのことに納得して購入した場合は、あとから売主に責任追及をすることはできません。

売却する不動産へインスペクションを実施する3つのデメリット

売却する不動産へインスペクションを実施するデメリットは、3つあります。
費用と調査期間が必要
1つ目は、インスペクションの実施には費用と調査期間が必要になることです。
インスペクションの調査機関は、依頼から報告書を受領するまで2週間程度かかります。
そのため、すぐに売却活動を開始したい方にとっては、調査期間がかかるのはデメリットとなるでしょう。
費用については、この後くわしく解説します。
インスペクションの結果を値引き交渉に使われる
2つ目のデメリットは、インスペクションの結果を値引き交渉の材料にされることです。
これは買主側が実施したインスペクションで、起こりやすい傾向にあります。
対策としては先手を打って、売主側でインスペクションを実施することが有効です。
結果次第で修繕が必要になる
3つ目は、インスペクションの結果次第で、修繕が必要になる可能性があることです。
インスペクションに合格するためには、不合格箇所を修繕して再検査を受ける必要があります。
修繕自体は必須ではないものの、修繕しなければ値引きが必要となるでしょう。
このようなデメリットはありますが、不具合によるトラブルを防ぐためにも、インスペクションの実施と修繕をおすすめします。

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不動産売却でインスペクションを実施する際の費用とは

不動産売却でインスペクションを実施する際の費用とは

不動産インスペクションの費用相場は、以下の通りです。

  • マンション:5万円
  • 165㎡未満の一戸建て:4万5,000円
  • 165~250㎡未満の一戸建て:5万円
  • 250~500㎡未満の一戸建て:6万5,000円

一戸建ての面積の区分けや単価は検査会社によって異なるので、確認が必要です。
マンションの場合、面積による区分けをおこなっていない会社が多いです。
なお、上記のインスペクション費用の相場は、宅地建物取引業法によって規定されたインスペクションの実施内容に関するものです。
リフォーム会社などが、自社の営業のためにおこなう建物調査とは異なります。

インスペクション実施の費用に関する内訳

インスペクションの実施費用の内訳は、以下のとおりです。

  • インスペクターに支払う費用
  • 現地調査のための交通費や駐車場代
  • オプション追加による、高額検査機器の使用料
  • 報告書の作成費用
  • 広告宣伝費
  • 事務所維持費

これらの内容が、インスペクション費用に反映されます。
なお、報告書をより詳細なものにするには、オプション代で5,000円から1万5,000円ほどかかります。

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まとめ

今回は不動産売却時にしておきたいインスペクションとは何か、メリットと費用についてご説明しました。


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インスペクションの検査員は、建築士の中でも国が定めた「既存住宅状況調査技術者」の資格を持つ者しかなれないため、公平な調査結果を得ることができます。
物件の付加価値向上、買主が見つけやすくなる、トラブル防止という3つのメリットが得られるため、実施する価値が十分にあるでしょう。
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